イギリスではクリスマスには七面鳥(ターキー)、またはチキンの丸焼きを頂くことが多いので、スーパーにはたくさんの丸鶏が並びます。
今回は私なりの日本人が美味しく食べられるローストチキン、ローストターキーの作り方、食べ方のコツ6つを紹介します。
ローストチキン、ローストターキーの作り方のコツ
まず、スーパーのそのまま焼くだけ!というターキーやチキンをそのまま使わない。
現地の味付けのものはバターでこってりし過ぎたり、ハーブが強過ぎるというリスクがあるからです。1キロ程度のチキンならまだ頑張れても、5キロの七面鳥でバターや強いハーブがあると、食べる時のソースをどんなに工夫しても辛くなります。
買う段階で味付けしていないものにするか、味付けを外してから料理するのがおすすめです。
焼く前に一晩塩水に漬ける。
これはブラインという方法で、パサパサしがちな鶏肉や七面鳥に水分と塩分を含ませることができます。
手間ですが、前夜から用意できるなら、ジューシーなお肉のためにおすすめです。
ハーブが多いと癖が出るので、塩だけでもいいです。写真では塩とニンニクとネギを少し入れています。
2キロのお肉をお水で洗ってから、水400cc塩小さじ4の塩水をビニール袋に入れて漬けています。
中に詰めるのはシンプルに一晩水に漬けた餅米か米を。
中身はなんでもよいのですが、味がついているものは食べているうちに飽きるので、味付けしていないお米がおすすめです。
チキンで餅米1合くらい。一晩水に漬けるだけで済むので楽です。
爪楊枝などで中身が出ないように閉じておきます。多少こぼれますが、下に落ちていれば焦げないので気にしないで大丈夫です。
(餅米でない米の場合は炒めてから水を吸わせて、半ピラフ状態で詰めます)
野菜もたっぷり一緒に焼く。
肉汁を吸った野菜は、チキンより美味しくなるくらいなので、お肉よりたくさん焼くのがいいですよ。
ジャガイモ、人参、芽キャベツ、セロリなど焦げにくいものをざっくり切って、1ポンドショップなどにあるアルミトレーに載せてお肉と一緒に焼きます。
味付けはしなくても、塩水に漬けていたチキンから塩気が出てきます。
好みでサラダオイルなどをかけても良いです。バターよりは鴨の脂、グースファットを少しかけるくらいがあっさりめでおすすめです。
焼けた後は早めにムネ肉を落として肉汁に漬ける。
パサパサさせないためには、焼いた後が肝心で、特にムネ肉は温かいうちにほぐして肉汁に漬けます。冷める時に肉汁に浸かっているとお肉が肉汁を吸うのでパサパサしません。肉汁はお肉を漬けるために使いたいので、野菜は別皿によけておきます。
味付けは和風も用意。醤油や味ポン、スイートチリソースを。
ソースは好みですが、グレービーだけだと飽きるので何種類かあるということが大事です。
強いハーブやバターなしで焼いていると、味ポンやスイートチリソースも良く合います。
七面鳥は作るのも食べるのも大変
小さめチキン1キロで2,3人前、ターキーはその5倍、大人数向きです。食べきれない分はほぐしてから冷凍し、少しずつ頂くのがよいでしょう。七面鳥は高いだけでなく、大きいため料理も大変、食べるのも大変です。でもイギリスにいると一度は試してみたくなりますよね。
ではではみなさま、メリークリスマス。
ブラインと焼き時間はこちらを参考にしています。
http://blog.livedoor.jp/chiblits/archives/51074897.html
ローストターキーは温度計はほぼ必須なので一緒に買うとよいでしょう。
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